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米タワレコ倒産に見る音楽メディアの行方

ふだん、あんまりこの手のエントリーしないのですが、米タワレコ倒産ってのはなんとなくショッキングに感じてしまう。もともとアメリカのタワレコは日本と違ってCDの値引き率が高いなど、違うらしいってのは聞いたことがあったけど、そうか、つぶれるのかーと普通に思ってしまう。

音楽を扱うメディアってのは実は一長一短で、個人的にはCDも不完全だと思うし、ネットでダウンロードする最近流行の形態もあまり好きではない。LP時代を生きていたわけではないから偉そうなことは言えないけど、レコードは物質としての存在感・ジャケットの存在感とか全然違うし、音質にも味がある。いや、誤解を恐れずあえて音質はよい、と言っておこう。

一方、音楽は別にメディアを介さなくたって人々に伝承できる。歌えるミュージシャンならアカペラで一曲歌うだけで魅力的だ。ライヴだとかコンサートだとかshowだとかgigだとか言う生演奏で伝わる世界は全然違う。また同時に、ミュージシャンにとってライヴと音源(レコーディングした音源)のモチベーションは異なる場合が多いし、金銭の流れ的にも全然違う。

しかし、メディアの姿が、高音質であるべきなのか、安価であるべきなのか、i-podで聞けるべきであるのか、5.1chサラウンドなのか、臨場感あふれるべきなのか、CDなのかDVDなのかLPなのか、論じるのは簡単だけど結局よくわからない。ミュージシャン本来の音がそのまま吹き込まれているモノだけが音源ではなくなっているし、一番ピュアな姿が「ライヴの姿」であるとはいい切れないし、CDになるまえのマスターテープだとも言えないだろう。

評論家とかマスコミではないので2020年には音楽メディアはこうなってますよ!的な予想には興味はないし、予想する価値もないと思っているけど、一つ思うのは、自分はメディアを開発する立場の研究者であり、いまの評論家が思いつくはずがない新しいメディアを作れる可能性を持っているということ。たとえばmoo-pongなんかも新しいメディアである。

もし自分が音楽メディアをつくるとしたら、今あるものより愛されるものを作らないといけないわけだと思うと、そりゃなかなか大変だろうなと思ったりもますが、音楽に限らず何かしら作らないといけないわけです。

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