ファーストアルバム 「鴨池恋模様」 全曲歌詞


「鴨池恋模様」

Marmot-002 2003.10.10

本作品を制作するにあたり、協力していただいた皆さんに感謝いたします。このアルバムはもるもっと活動当初の作品を再録したものと鴨池恋模様を代表する最近の作品で構成しました。

人それぞれに感じるものがあるでしょう。演奏の質は決してよくないです。よくない原因は多々承知しているのですが、やむをえない部分、修正できたはずの部分、時間による制約によるものなどさまざまです。ですが私はこの作品に恥じるものはないもないですし、みなさんそれぞれ好きなように楽しんでもらえればかまわないと思っています。

同時に本作品制作にあたりさまざまな障害がありました。乗り越えられたかはわかりませんが、自分なりに取り組んだつもりです。都合上ひとりで自分と戦うのは非常にしんどかったです。今後ライヴ活動ができるよう努力します。

歌詞についてはイロイロ言い出したらきりがないのでとくに注釈はつけません。勝手に解釈してあげてください。感想や質問などありましたらメールでお送りください。よろしくお願いします。

01もぐら

モグラ
モグラ
モグラ
モグラ

逃げまとってあきれかえって
掘り返すほどの大迷惑
土の中で今日も意地悪で
泥まみれの4本足


02鴨池恋模様

電池がなくて届かない 
時間がなくて間に合わない
小さすぎても届かない
朝一番の大ショック
思い出したぞキメゼリフ

明日会ってくれなかったら
あたし電車に飛び込んじゃうわ
それでもいいの?
あたし飛べるのよ?
鴨池恋模様

関西人につかまって
時間がなくて間に合わない
2週間もの時を経て
届いた鴨池恋模様
思い出したぞキメゼリフ

明日会ってくれなかったら
あたし電車に飛び込んじゃうわ
それでもいいの?
あたし飛べるのよ?
鴨池恋模様

03プチ家出

昔のように過ごせなくなって
少し大げさな長距離恋愛
朝晩起きて挨拶を交わす
そんな時間はもうないけれど

腕の中に収まるほど
小さな君のぬくもりが
何よりもあたたかくて
目がうるんでたまらない

とびついてじゃれあって
抱きついて離れない
悲しい目で見つめないで
哀れな声を出さないで


04長後

朝起きて 飯作って
ささっとたべて 缶ジュース飲んで
クーラーつけて 寝ころんで
ステレオかけて 二度寝する

誰にもとがめられない
時間はカネなんかじゃない

ああ幸せだな
この街に暮らせることが
今はつらい思い出ばかりだけど
きっと僕の街になる


06ポノポノピリンキュー

無計画でいいかげんな 
ポノポノピリンキュー
お前のペースに合わせてると 
めちゃくちゃになるんだ

今日は松本に 里帰り
明日はみんなで 卓球大会

ロサンゼルスに逃げ出そう 
4週間逃げ出そう
えびのしっぽなんかほっといてさ

スパゲティーこぼしちゃったよ 
ポノポノピリンキュー
お前のペースに合わせてると 
電話代は8000円!

今日は松本に 里帰り
明日はみんなで 海に行く

ラーメン屋で食い逃げしよう 
ちゃりんこで逃げ出そう
ロサンゼルスに逃げ出そう 
4週間逃げ出そう
えびのしっぽなんかほっといてさ

07雨乞いベイベー

昨日はあんなに雨乞いしたのに
今日も朝から晴れ渡る空
るてるて坊主をいっぱい作って
怪しい視線にあせりながらも

京都雨降れこのやろう
特に明日の1時15分から
雨さえ降ればうまくいく
君のためにひたすら祈る

1時15分僕は夢の中
暖かい冬の日ざしの下で
慌てて起きたらもうこんな時間
夕陽がきらめくなんて美しい☆

気持ちいい冬空走り続ける君
3.2キロご苦労さん
どうか怒らないで僕のせいじゃない
今度はきっと雨降るさ

昨日はあんなに雨乞いしたのに
今日も朝から晴れ渡る空
るてるて坊主をいっぱい作って
怪しい視線にあせりながらも


08木曜日

登戸の路地裏塀
2人きりで夕焼けごっこ
イヤホンなしでも聞こえる
笑い声がうらやましい

目覚ましを壊し
電車にも乗れず
今日のあたしどうかしてるわ
大きな傷しか残らない

愛なんてどこにもないわ
最近の口癖なの
もう誰も信じないわ
お気に入りのひきこもり

木曜日をどう過ごす
胸の中のわだかまり
もうおうちにも帰れない
逃げ場も吐き場も失い


09スマイル

簡単に崩れたもので
サラ地のごとく帰ります
枯れた芽を踏みつけるように
見過ごしたい気持ち残るけど

めまぐるしく光りさびる
頭のとれたこけしのように
踊るはじける飛び回る
二度と海には戻れなくて

お金のかからぬ笑顔ふりまく
かわいいそぶりが広がる
みためはキレイで痛まないけれど
記録されたうた

きっかけは単純なもの
いつもより現実っぽく
そのとき毒が回りまわってね
むしばむ砕くすべて切る

浮き沈みはいつか止まる
しまいは静かに息を止める
ひとりで焼き尽くしたから
もう動かないがっかりしない

笑顔の色ですべてわかったね
ココロの色が浮き上がる
みためはキレイで変わらないけれど
なにもかも違う

10シワシワ模様

歩いていた 回っていた
それなりに進んでいた

負けてはいた 避けてはいた
間違ってはいたけれど

湯沸かし器の赤いランプ
右に動いては

時折鳴る 電波の音
嫌いで叫んでいた

ちぢこまっていたシワシワ模様が
からだをのばすように
不慣れな場所 無理しながら
グラスをまわす

子猫のようにしりもちついて
口をあけたままで
ほほえみかける ことばもほしい
何もかもほしい

11キャンディー

うっかり出しちゃった 恥ずかしい手紙を
気取った言葉で返事くれた君
いつもの軽はずみな 大人気ない僕を
まるで子犬をあやすような
やたらとなまった 君の言葉遣いも
よどんだ僕の心を癒す

でれでれの僕は もう君に飲み込まれて
くしゃくしゃすっきり解けちゃいそうで
君の言うことを なんでもハイハイと
ああばねでできた首振りおもちゃのように

誰にも見つからないように ポストを覗きこみ
いきなりオヤジに肩をたたかれて
「何ニヤニヤしてんだ 怪しいぞお前」
あたかもすべてを見透かされたように

みんなに冷やかされ バランスが気になる
ああなんだかとっても腹が減ってきた

ああ僕の生活は もう君にかきまわされて
テレビを見ている時間もなくって
君の言うことを なんでもハイハイと
ああばねでできた首振りおもちゃのように

でれでれの僕は もう君に飲み込まれ
くしゃくしゃすっきり解けちゃいそうで
君の言うことを なんでもハイハイと
ああばねでできた首振りおもちゃのように


12コピーキャット

コピーキャットでうれしいか
コピーキャットで楽しいか
コピーキャットで満足か
コピーキャットで気持ちいいか

理性など必要としない
むさぼりついてりゃそれでいい
かわいい声で返事して
笑顔でいればそれでいい

人のやさしさにも気づかず
傷つく人にも気づかず
傷つく自分を慰め
泣いてりゃそれでいい

コピーキャットでうれしいか
コピーキャットで楽しいか
コピーキャットで満足か
コピーキャットで気持ちいいか

コピーキャットは悲しいか
コピーキャットは苦しいか
コピーキャットで死にてぇか
コピーキャットで死にてぇか


13エンディングテーマ

挙動不審な動きをする
きいろい声上げてひた走る
後ろ姿はまさに間抜け
周りの人みんな振り返る
ジャイアンツ帽子におかっぱ頭の君が行く

こんな僕だっていつもさびしいもんだよ
ひとつ間違えば、コンパスの針だって
いつも一人で泣いてるときもある
みんなばかにするけれど僕は強いんだ

ストレス弾 ストレス弾
僕だって胃潰瘍になる

ビービー弾 ビービー弾
僕でもおまわりさんになる

金魚すくい 金魚すくい
僕でも漁師さんになれる

ストレス弾 ストレス弾
カイワレ大根


All words and lyrics by DAisuke URiu

※一部曲中で掲載した歌詞と相違する部分がありますが特に気にしないでください。